「うん、ごめん」


「ならいいわ。でも、いっくんに感謝しなさい?ずっと傍にいてくれたのよ?」



「…え?」




いお君がずっと傍に…?



「嘘だ、勘違いでしょ?」


「違うわよ?1時間ぐらいかしらね?私が声、かけるまでずっといたわよ?」




嘘…いお君。


何で?何で嫌いなのにそんな優しくするの?



私、あきらめきれなくなる。