駅で別れ、とぼとぼと歩いていた。


そして、あえて遠回りの道を選ぶ。



何でって?


だって、いつもの道だと、いお君との思い出が多すぎて辛いから…


最近は通らないようにしている。



下を向きながら歩いていると…


「ねぇ」


と声をかけられた。


後ろを振り向くと、酔っ払いのおじさんがいた。