「瑠奈、どこにいるか知らない?」


「みーも知らないの?庵君、さっきどっか行っちゃって…てっきりみーの所だと思った」



―?


いお君が一人で出かけた?



彼はいつも一人だけど、教室から出ることはない。


出ても、来るのは私の所だけで…



「ありがと!探してみるね!」



私はいお君のケータイに電話をかけた。



しかし…



「出ない」