「彼氏と別れた子がいるって聞いて、ただの慰めで優しくしてたけど、前を向いて強く歩む美優ちゃんに惹かれていった。俺なら手放さないって思ったけど…」



時々思う。


海人も和葉先輩も…

私なんかのことをこれほど思ってくれる。



もしかしたら、いお君よりも。


なのに、何で私はいお君じゃないとダメなの?


何が満たされないの?




ツ―――……



右目から涙が零れ落ちた。