足音が近づくにつれて、私の心臓も加速を増していく。


ドキドキ...



ぴたっと音が止む。
ふと気が緩んだ瞬間―…


ガラッと勢いよく音を立て
扉が開いた。


そこにいた人物と自然に目が合った。

少しどころかかなり汗が滲む。



そこにいたのは、


いつになく怖い顔をした、いお君だった。

睨むような目で私を見ている気がする。