あてもないまま走る。


暗闇の中、美優は何をしている?



…いや、


もしかしたら誰かといる…?



俺は変な想像を振り払い、学校のほうへと走る。



学校の門の前に人影が。



「美優っ!」



俺は叫ぶ。

その影がゆっくりと動いた。



―え?