ダダダダダ...


階段を駆け上がる音が響き、俺の部屋の扉が勢いよく開いた。


「なっ、なんだよ?!」

「庵、あんたみーちゃん知らない?」



みっ、美優?!

「家に帰ってきてないんだって!もう、8時なのに連絡なしで!」



はぁっ?!


俺は急いで美優に電話をかけた。

でも、つながらない。


―もしかして?

俺は家を飛び出した。