「何でここに…?」


「本当に偶然。俺、やっぱ王子だね」




自分で言う?


って思ったけど、その笑顔と優しさに触れて、涙を止めることは出来なかった。



――
――――


-保健室-


「い"ったぁ~い!!!」



傷口に当てられた消毒液が染みて、ヒリヒリと痛む。




「声でかいよ。何で先生いないのかねぇ」



ふぅとため息をついて辺りを見回す。


先生はなぜか…いない。