視界もぼんやりと滲む…


みっともない。

なんでこうなるの?



ダサすぎる。



痛む膝と沈んだ気持ちのせいで、立ち上がることが出来なかった。



ふわっと体が浮いた気がした。



「え」


「王子参上」



キラキラと眩しいくらいの笑顔。


「海人…」


辛いとき、王子様みたいに助けてくれるのが海人…。