「…じゃん」

「―?」

「いお君だってそうじゃん!」



何で私ばっかり責められてるの?



「いお君だって、知らない女の人と私に内緒で話してたり、勝手に怒ったり…なのになんで私ばっかり怒られるの?!」




嫌だ、本当はこんなこと言っても意味ないってわかってる。


泣いたってどうにもならない、ってわかってるのに。



「いお君のバカ!大嫌い!」



私は駆け出した。

言った後に、それを上手く処理できるわけがない。