パンッ!! 乾いた音がして、手が払いのけられた。 私の前に誰かが立ちはだかる。 「「あ」」 声が重なる。 「いお君…」 「佐賀っ?!」 そこにはいお君がいた。 背中を向けているので、表情が読み取れない。 「美優に何の用?」 「お前には関係ないんじゃないの?ただの幼なじみさん」