帰りの電車は毎日、寛人達とおなじ時間だった

颯太くんもいた

颯太くんは彼女とかいるのかなぁ−…

「まぁいるよね、うん。」

「ん?なんか言った?」

美帆が不思議そうにこっちを見てる

「いや、独り言」

「ならいいけど。ちょっと寝るから悠が降りるとき起こして」

「うん、わかったぁ」

美帆とは登下校とクラスだけじゃなく部活も同じになった

帰りの電車は1日疲れてクタクタだからあたしも眠いけど

美帆の方が眠そうだったから大抵あたしが起きていた

というよりかは、起きていたかった