「サキ、今年もチョコなしバレンタインにするつもり?」
あたしは友だちのチカと学校から帰宅中
「だって、甘いの無理、吐くし」
「チョコ食べて吐くか普通」
「吐くよ」
「サキは本当に甘いの嫌いだよね、あたしには分からん」
「分からなくてけっこうです、チカは今年もアキラくんにチョコ渡すの?」
「もちろん!あ、そういえば、サキこの前コクってきた中野くんどうしたの?」
「ん、あぁ、、断った」
「サキなんて断ったの?まさか」
「普通に、『無理、好きじゃないし付き合えない』って言ったけど」
「中野くんかわいそうに」
チカはため息をつきながら言った
「だって、優しく振って、思わせ振りなこと言ったらめんどうじゃん」
「あんたねぇ、外見パーフェクトなんだから、もうちょっと中をやわらかくしようよ」
「それは無理~」
「あたしはサキさんが心配だよ、いつか恋するのかどうか!」
「今は恋は必要ないからいい~」
「もう!」