「…すまん。俺も香恋が好きだった…でもお前が香恋を好きだって聞いて身を引いてたんだ…」
悲しそうに俯く。
「私…昨日、透夜に本当のことを言ったの!!そしたら、両想いだってわかって…」
『それで二人は付き合うってか…俺はどうなるんだよ!!香恋お前透夜が目当てで俺に近づいたのかよ!!所詮は俺を利用したにすぎないってか!!そんで透夜の思いを知ったとたん二人そろって俺を裏切るってか!?』
「違う!!裏切るんじゃない!!お前も香恋を好きなら香恋が一番幸せになれるのがいいだろ!?香恋がそう望んでるんだ!!」
『違わねえよ!!んなことぜってぇ許されてたまるかよ!!』
香恋は何を言ってもごめんなさい、ごめんなさいって泣くばかりで…
俺が泣きたいくらいだ…
俺は無言のまま家に帰り、泣いた。
声も出さず泣いた。
泣いて泣いて涙が枯れるくらい泣いた。
そして気づいたら朝で俺は電車で海まで向かってた…。
海を見ていたら枯れたはずの涙がまた溢れてきて…
顔を伏せて泣いた。
幸い冬だから誰も来ないと思ってた…
でも謎の少女が居ました。
俺はそれらを思い出しながら目に涙を浮かべ帰路についた。
今日は無断欠席してしまったが
明日は行かなくては…
明日のためにとりあえず風呂に入り、目を冷やしながら眠りについた
どうか明日になったら全て忘れますように…