ピピピピ。
ラビ(はい?)
百合(私…解る?)
ラビ(ゆ…り…?)
百合(ちょっと話さなきゃいけないことができた。海で待ってる)
それだけ言うと百合は電話をきった。
とりあえず海へ向かった
ラビ「百合!!どうした!?」
百合「…。私、大きな勘違いをしてたみたい。洋平は…洋平は自殺なんかしてなかった…。」
ラビ「えっ…どゆこと…?自殺…?」
百合「洋平はみんなにやさしくて、とってもいい人だった。でも3ヶ月前にあそこにある高台から海に飛び込んで死んだ。わたしはそれを聞いたとき自殺だって思った。きっと私が苦しめてたんだって…そして私は生きて苦しんでつぐなわなければいけない。そう思ってた…でも昨日、1ヶ月ぶりに家に行ったとき、両親が私に洋平から手紙を預かってるって…読んだらそこには真実が書かれていた。洋平の死は事故だって!!あの日、洋平は岩に引っかかった少年の帽子をとろうとして…」
ラビ「運悪くバランスを崩したんだ…」
百合「そう、それで洋平は海におちて…」
ラビ「でもなんでもっと速くに君に伝わらなかったの?」
百合「私のこと探すのに時間がかかったみたい。それに私1ヶ月に一度しか家に戻らないし。百合って名前しか手がかりがなかったみたいだし。」
ラビ「でも本当の事がわかってよかったな。」
百合「うん…。でも洋平のこと簡単には忘れられないよ…」
ラビ「じゃぁさ、洋平のことは少しずつでいいから忘れて、かわりに少しずつ俺を好きになってくれないかな…?」
百合「長い時間かかるわよ…。」
ラビ「それでもいいよ。俺ずっと待ってるからさ。」
百合「別に…あんたを好きになるとは限らないんだから!!でも…ありがと。」
ラビ「うん^^」
百合「そーだ。また私においしいケーキ作ってよ。」
ラビ「いくらでも作るよ^^」
クリスマスの奇跡って本当にあるんだね。
俺も百合も少しだけ遠回りしたけど、
こうして幸せの一歩目を踏み出している。
これはやっぱりクリスマスだからこそこうゆう運命になったのかな?
クリスマスは恋人たちを、"幸せ"に導いてくれる日
俺はそう信じてる…。