百合「…。うぅ…。私はっ…あんたのケーキが嫌いなのよ!!」

ラビ「ごめん…でも、百合に食べてほしくて…」

百合は泣き出してしまった。
やっぱり俺、
また失敗したのかな…。
百合「私っ…わたし、あんたのケーキ食べるとちょっとでも幸せな気分になるからっ…私は不幸じゃなきゃいけないのに…」


ラビ「何で?君は幸せでいていいと思う。そんなこと誰が決めたの?」

百合「黙れ!!なにも知らないくせに!!洋平は私のせいで…。全部私が悪いんだ!!私なんていない方が良かったんだ!!」

ラビ「そんなことない!!少なくとも俺は君に出会えてよかったと思ってる、だから!!だから…自分をせめるのは止めて…」

百合「止めて!!止めて!!私は…私は…洋平を忘れちゃいけないのよ!!」

ラビ「忘れなくていいから…忘れなくていいから。もう自分にあたるのは止めて?あたりたくなったら俺にして?」

百合「なんで…何でよ!!わたしはあんたが大嫌いなのよ!?何で…。」

ラビ「俺は君が好きだから。君のためなら何でもするから…俺を利用していいから…。」

俺は百合を抱きしめた。百合は子供のように声を上げて泣き出した。

大声で泣く君を俺は強く強く抱きしめた。