ラビ「百合…。聞いて…俺が初めてここに来た日、俺…振られたんだ。その子のことすっげぇ好きだったからその分絶望が大きくて…気付いたらこの海に来てた。そして…百合が歌ってた、天使かと思った。すっごい綺麗な声で…俺は一瞬で百合の虜になった。」

少女「やめて…なにが言いたい!!」

ラビ「百合。俺はお前が好きだ。」

少女「…私は大嫌いだ!!」
バッ。

少女は手を振りきり、スーツケースをもってかけていった。

ラビ「俺…何やってんだろ…。ははは…バカみてー」

クリスマス前にまた失恋してしまった。
俺は何回失敗すれば気が済むんだろう…
しばらく海にいて、家へ帰った。




そのころ…

少女「…。」
あの男…。私が好きだって。
あいつのケーキを食べたときちょっとだけ幸せを感じた。

…でも、私だけ幸せになるなんて、許されない。少女「私はどこへも行かないよ…。この海でずっとあなたを待ってる。」

私は生きてあなたの倍辛い思いをしなきゃいけない。

少女「洋平…。ごめん…私、私…あなたのこといつまでも待ってるから!」