「みこと」 「ん?」 「すき。」 鍵盤を滑る指先が、動きを止める。 ───弥琴は顔を赤らめて、 ちょっと恥ずかしそうにはにかんだ。 「─────遅いよ…」 ………こんなに愛しそうに笑う弥琴、初めて見た……