どことなくのんびりとした空気の漂う日曜の朝。 時刻はもう正午になろうとしていた。 ……昨日は全然眠れなかった。 何を考えようとしても、弥琴のことばかり思い出してしまう。 自分の中に、大きな違和感がある。 何かを自分で拒否してる。 『気付いたらだめだ』って、ストップをかけてる。 …ふう、と、溜め息をつく。 柄にもなくもやもやしたこの気持ちを、追い出してしまいたかった。