ハンカチで血をふいたが、傷跡はなかった。


少し驚いた顔をしていると


「……もういい。大丈夫だ。」


そう言って手首をつかんだ


「お前……いい匂いするな……。」


「え……??」


少し困惑していると


「お前さあ、彼氏いるのか?」


「はいい!?」


急な質問でびっくりした。


「どうなんだ?」


彼は迫ってくる。