一歩踏み出したところで、ドアの真横に立っていた人物に声をかけられた。




村田圭(ムラタ ケイ)。

小さい頃から私の家の隣に住んでいる、2歳上の、いわゆる幼馴染み。


親同士仲が良いせいか、小さい頃私の両親に私の事を任されたらしい圭は、高校生になった今でも一緒に登校するために待っていてくれる。


2歳離れているから、学校が違うこともあったのに。小学生の頃からずっとだ。

…変なところで責任感が強いんだから。