「……はい?」


何、今何て言ったの?

……熱?




「朝からボーっとしてるから、熱でもあるのかと思って」

「…ないから。」

「みたいだな。 ないなら、いいんだけど」

「……。」


なんか、一瞬でもキスされるのかと思った自分が恥ずかしい。


…先程見た、圭のどアップが頭から離れない。近かった。あんなに近くで圭の顔を見たことなんてない。

顔が、熱い。




「ていうか、奈都は顔真っ赤にしてヤラシー。キスすると思った?」

「!!」

「俺が奈都にそんな事するわけないでしょ」