圭の言葉に顔を上げると、真剣な顔つきの圭と目が合った。ドキン、と心臓が跳ねる。

目をそらしたいのに、まるでそらすことを許さない、と言っているかのようにじっと見てくる圭。


呼吸することすら忘れてしまいそうなほどその場で固まっていると、




「っひゃ！」


突然ぐいっと顎を掴まれて、圭の顔が近付いてきた。

…え、何、この展開。


急展開についていけなくて、キョロキョロと目の焦点が定まらない。

頭がパンク寸前だ。


近付いてくる圭の顔を見ていられなくて、私はぎゅっと目をつぶった。