「で?」 「ん?」 「ん?じゃなくて。 朝の話って、何?」 「…てか、ほんとに聞いてなかったんだ?」 「っそ、それは……ごめんなさい」 「素直でよろしい。」 わしゃわしゃ、と圭に頭をなでられた。 いつもされている事なはずなのに、私の頬はそれに反応してカァッと熱くなる。 赤くなった頬に気付かれたくなくて、思わず俯いた。 「…で、何だったの?」 「あぁ、今日から2泊3日で両親たち旅行だって」 「…なに、それ」