『うげ…
本当にここで合ってるの?』


今あたしの目の前に、
ガラスのカケラ、金属バット、バイク、ゴミなどの異物が散乱している。


曲がりきった門には、"神李高等学校"[シンリコウトウガッコウ]と、いかにも合っていない看板が小さく飾られている。

そして、あたしの今の格好は新品ピカピカの制服が身につけられている。



『慎ちゃーん…。
本当にこんな所にいるのー?』

小さく呟くが、学校にはまだ誰も来ていないのか辺りは静まり返っている


『…とりあえず、入ろっかな。』

あたしは、門に手をかけたが


ん?

んごぉーっ!!



……開かない。