私は大学から病院まで

全力で走った。

「…淕斗!」

「海菜ちゃん!間に合った!」

私はすぐ淕斗の手を握った。

「淕斗!淕斗!ミナだよ!」

その時、先生と目が合った。

先生は何もいわず

首を横に振った。

(なんでいきなり。なん…で…。)

また涙がでてきた。