「最近、姉ちゃん帰り遅いからなぁ」




と言いながら、床に座りながら肘をついた。



「何?お母さん最近、ずっとあの調子なの?」



「もしかしたら、お父さんが浮気してるかもしれないんだって」



―――なにそれ………


浮気………?

お父さんが?



「どういう意味?」


「なんか最近親父帰り遅いみたいだし、女物の香水の匂いがしてるみたいだし………」



「でも、それだけじゃ、浮気かわからないし………」



私は、衝撃的すぎて小さな声で訴えた。


でも、その訴えも儚く散る。