ずっと擦ってくれてたサエの手が急に止まる。




私がサエの顔を見ると、サエは教室のドアの方を見ていた。



私も釣られて、ドアの方見た。



「加菜?………」


そこには、彰の姿が!!


ヤバい!
ピンチ!ピンチ!

彰にどう説明する?


転んだ?
―傷跡ないし………


先生に怒られた?
―理由聞かれたら答えられない。


苛められた?
―犯人いないし。



どう説明すればいいのー!!




すると、彰の口を開いた。


「加菜おいで?」



ヤバいー
そのスマイル。
輝いてますよ。


なんと言っても、あの優しさ!!