「目、腫れてるけど、大丈夫?」



「目なんてどうでもいい……。それより、私の心がかなり重傷」



私は今学校で昼休みの時間だった。


昨日の夜は悲しくて、一睡もしてない。



そのせいで今日はいつも以上に化粧のノリが悪い。



まぁ、いつもナチュラルメイクの私は化粧のノリが悪いことあまり気付かれない。



「サエ…私どうすればいい?」


「好きなら、信じるしかないよね」



「で、でもぉー……うぅ……」


「学校で泣いたら化粧崩れるよ」


『泣かない泣かない』と私の背中を擦るサエ。


もう、その行動だけでかなり泣きそう。