「ただいまー………」


家族の返事がない。


出掛けてるのかな?

でも家の鍵開いてたし。



私はそのまま部屋に向かい、そのままベッドに倒れ込んだ。


ちょっと足が痛かったけど、彰のことが頭から離れなかった。



ふと、携帯を見た。


「んん?!!」


12件の着信があった。



1件がお母さんからで、11件がサエからだった。



サエに電話した。


プルル………

『はい………』


「加菜だけど………電話した?」


『加菜?!“電話した?”じゃないわよ!…はい、サエに報告することは?』


彰のことかな?
情報入手早いな。


「彰のことかな?」