とりあえずどこからか学校に入れる場所を探すことにした私。

トボトボと歩きながらひとつひとつの窓や扉をチェックしていく。



やっぱ式も始まっちゃったし、どこも開いてないのかなぁ‥



そう思ったその時。


遠くに見える窓から‥

中からヒラッとカーテンが顔を出した。



あ、もしかしてっ!



小走りでその窓の所まで行く



―――案の定、窓は開いていた。


「よかった~‥」



地面と窓の距離は少し高いが、運動神経が良い私はなんとか入れそうな感じ


少し背伸びをして、窓の向こうを見た


目の前には、カーテンで区切られてる部屋が三つ程あるし‥

向こうらへんには薬が置いてあるから、ここは保健室かな?



それにしても誰もいないなんてラッキー♪



こんな短いスカートで、足を思い切り上げて窓から侵入する姿なんて、誰にも見られたくないしねっ。




キョロキョロと周りを見渡し、誰もいない事をもう一度確認して‥



「よっと‥!」



手に力を入れ、ピョンと窓から部屋に入った。