「ユリちゃん、うそつくなんてひどいなー。」

うぎゃっっ!マ、マサヤ!笑顔が黒いよ!

「あ!病院じゃなくて耳鼻科だったぁ~。あははは・・・」

「襲うぞ。」

「スミマセンデシタ・・・。ナニモアリマセン・・・。」

「ちっ。」

こたえたじゃん!舌打ちしなくてもいいじゃん!

「な、なんで?」

「ん~?秘密。一緒にお出かけしようと思って!」

はぃ?

「誰と?」

「俺とシュンとケイトで。」

気色悪いでしょ!このメンツで街中歩いてたら!
みんな引くって!
いくらみんなが格好良いからって・・・
強面の兄ちゃんが街歩いてたら!

「言っとくけど、私、門限5時だから!」

第2の嘘作戦だ!

「じゃぁ、俺がお母さんに電話しとくよ。家電の番号は?」

えーっと・・・

「私の家、みんなケータイだし!」

そうそう・・・このまま順調に・・・

「え~?じゃぁ、お母さんの携帯の電話番号教えて?」

「お母さんきっと今でてくれないよ!」

「何で?」

「知らない番号の人だとでないんだよ!」

「じゃぁ、ユリちゃんの携帯かして?それで電話するから。」

「お母さんが、知らない人に携帯は貸しちゃだめよっていってたからだめ!」

「ユリちゃん?いい加減にしてね。」

っ!怖い!その黒い微笑みやめてっ!

「貸してくれるよね?くれないなら奪い取るけど・・・」

・・・・・・・。

「モウシワケアリマセンデシタ・・・。ドウゾオツカイクダサイ・・・。」

「うん。ユリちゃんは偉い子だね。」

プルルルルルルル-・・・

「もしもし?城ケ崎ユリちゃんのお母様でしょうか?」

「はいそうですけど・・・。なんであなたがユリの携帯を使っているんでしょうか?!ユリは?!何もしてませんよね?!何かしたらただじゃおきませんよ?!」

お母さん・・・言いつけを破ってしまって申し訳ない・・・。

「ユリちゃんならここにいますよ。ちょっとかわりますね。はい、ユリちゃん。」

「も・・・もしもし?」

「ユリ!人に携帯を貸すなっていってあったでしょう?!」