サッ








顔を背けられた。

「ユリちゃん・・・その顔・・・むやみに人にみせないようにね。」


なんでだい?ブスだからでしょ?!そんなの分かってるよ!
ブスに産まれたくて産まれてきたんじゃないよ!
ブスだってがんばってメイクしてるんだからっ!
パンダにならない程度のしてるんだから!
もうっ!

「馬鹿が。」

はいぃぃぃぃ?!
人喰いザメ様、私あなたよりは馬鹿ではないと思いますが!

「誰が人喰いザメ様だ。」

はぁぁぁぃぃぃぃぃいい?
今、何とおっしゃいました?
私、また声に出てました?

「声には出てなかったよ。ケイトは鋭いからね。気をつけたほうがいいよ!」

マサヤ・・・言うの遅い!
もっと早く言ってよ、それ!
んじゃぁ、舌打ち様にしようか?

「おい。」

ん?私かい?

「おい。」

だから誰だよっ!
さっきさ、主語使えって言わなかったかい?!

くるっと振り向くと

「お前じゃねぇよ。マサヤ。」

なんなんだよっ!

「なに?あぁ。分かってる。ただ、どうやって連れて行くかだな。」

「無理やりだ。」

「無理やりはだめだろ。」

「んじゃ、許可とりゃいいだろ。」

2人してなにをはなしてるんだい?
お邪魔なら教室でていこうかい?

「ユリちゃん。今日の放課後あいてる?」

ま、まさか
一緒に遊ぼうなんていうんじゃないでしょうね?冗談じゃない!
病院行くって事にしよう!

「今日は病院に行くからちょっと・・・」

「そっか~じゃぁ「嘘。つくな。」

ばれました??