「ねぇ。私、てめぇって名前じゃないんだけど。主語使わないとわからないんだけど。」

「ちっ。」

はぃぃぃぃぃ?!そこで舌打ち?!どんだけ俺様なの?!
親の顔が見てみたいわ。

「用件はなに?呼んだのあなたでしょう?」

「お前。名前なんつった。」

はぁ~??さっき自己紹介しましたよね?
してませんでした?
いや、確かにしましたよね?
はい。しましたね

「さっき自己紹介しましたけど。それに人に名前聞く前に自分の名前言うのが常識でしょう?」

「ちっ。溪斗(以降ケイト)。名前。言え。」

はいぃぃぃ?下の名前だけ?!なんて呼べばよいんですか?!
しかも
名前。言え。 
命令?
あ~
こっちが舌打ちしたくなってきた。

「命令しないでもらえる?人に頼むときの言葉・・・小学生で習いませんでした?いや、幼稚園でも習いますが。」

「犯すぞ。」

「ハイ。すみませんでした。ユリです。城ケ崎ユリ。」

「ちっ。」

聞いといてなんだい?舌打ちばっかりじゃん?!口癖なのかい?そうなんだねきっと!

「おーい!ユリ~!遊ぼう?」

はいぃぃぃ?今、なんと?ただ今授業中なのでは?!

「授業ならとっくに終わってるよ~!」

な~んだ!って早!
あ。でも途中から来たんだ。当たり前か・・・


「遊ぶって何して~?」

この年齢でなにしてあそぶんだい?

「まぁまぁ。きてよ!早く!」

「わかったよ。まって。」

といって立ち上がってシュンのところに行こうとしたところ・・・