どれくらいたったのだろう。 ベンニは今にも割れそうな頭に手をやり、眩しさに目をなれさせながら、ゆっくりと起き上がった。 階段から落ちたあとどうなったのか、ベンニには分からなかった。 とにかく『ウ゛ォルフィ』にいないことだけは確かだった。