「前に、真希が日向のこと好きって言った時。あたし、このこと隠してたし………」




そう。



あの電車の中で、目をハートにして日向が好きと言った真希を、あたしは思い出す。





「ばーか! そんなこと気にしてたの? 友達の幸せ応援するのが当たり前じゃんっ!!」




そう言った真希は、本気であたしを応援してくれて。




「真希ぃ〜……」




感激したあたしは、ぎゅっと抱きしめかえす。




日向との関係を言ったら、絶対嫌われる。



なんてあたしの臆病な考えを、真希は一瞬で吹き飛ばしてくれた。




あ、そうだ。




「あのね、あたしと日向のことは………」





「誰にも言わないで。でしょ?」