『栞ちゃん。おはよう!』
いつもだったらこうやって来てくれるのに
――…今日は来ない。
そんな時声が聞こえた。
『栞ちゃんおはようっ!』
その声の主は、最近仲良くなった女の子だった…
…嬉しかった。
初めてできた女友達だしすっごく明るい子なの…
でもその時の私には
彼女からの『おはよう』を返す気力が無かった…
それ以上に悲しくて悲しくて悲しくて……。
「…おは…よ…」
これが精一杯だった。
そしてその瞬間
私の目から涙が出た…
『栞ちゃん??どうしたの…?』
「え…っ?栞ちゃん?大丈夫…?」
みんなが心配してくれた。
でも全然嬉しくなかった……
だってキミは知らん顔。
全く興味なし。
「えーん…っ…何でよぉ…」