『でもさ〜…あの時の栞の顔ったらさぁ…』


と瑞希が話し出した。


「…顔が何?」


『泣きすぎて全体的に浮腫んでたぁ〜(笑)』


「瑞希もでしょ!!」


間髪入れずに突っ込んだ私。
我ながらなかなかの早さだったと思う。


『…っ…それはもういいじゃんよぉ〜…。それより栞、よく頑張ったよね……エライ!…』


「はぁ…瑞希と居るとアタシまでおかしくなりそ〜…てか瑞希のせいでもあるんだからね〜?」


『ごめんごめ〜ん(笑)』



その後も会話は続いたが
アタシは上の空だった。




だって思い出してしまった…

今では懐かしい記憶だけれど、あの頃の私には辛すぎた問題。




……それは