知らず知らずのうちに、私は指を動かしていた。



しかも年上なんて、ラッキーじゃん。



“どの辺に住んでるの?”



“東京。”



“範囲広い(笑)。わかった。じゃあ行くね。”



“え?どこに!?”



まさか来るなんてことないよね?住所言ってないもん。



“仕事にだよ。”



あ、なるほどね。
私、なに焦ってんだろ。



一瞬、軽いノリで逢いにきてくれるのかななんて淡い期待抱いたりして。



年上ってだけでちょっと舞い上がってる自分。



こんなに早く、出逢いが訪れるとは…。