とにかく、出逢いから今までのことを全て、言葉を選びながら慎重に伝えた。



途中、サオリは興奮しだして、
ポテトをつまむ手が止まる。



『その出逢い、すごくない!?運命じゃん!カッケー!』



サオリの目がキラキラしてる。



こういう話、サオリ大好物だもんね…。



運命…ねぇ?



どうなんだろうね…。



私はそういうの、あまり興味はないけど…?



『逢わないの?』



突然、サオリの口から出た言葉にびっくりしてしまう。



まだ私の中に、その選択肢はなかったからだ。