相変わらず栗山センパイはしつこかったりする。



わざわざ2年の教室までやってきて、私の前の席に座る。



『おはよ!』



この上ないくらいの笑顔。



思わず開いた口が塞がらない。



『お…はようございます。』



『無視しないでほしいな、メール。』



私の机に頬杖付きながらセンパイは言う。



シュウとのメールで盛り上がってました…なんて言えないよね。



ハァ…と愛想笑い。



とにかく私は、周りからの視線が気になって仕方ない。



サオリも言ってたけど、栗山センパイって結構人気あるとか。



なるべくなら、関わりたくない相手だな。



目立つとかえって厄介なんだよね。