__「ユリカちゃん大丈夫?」
また彼の優しい声であたしに問いかけた
…ん?
ユリカ"ちゃん"?
♀「あの…失礼ですけどおいくつですか?」
あたしは彼に聞いた。
彼は無邪気な子供っぽい笑顔を浮かべて
__「28歳ですよ。」
と言った。
これがあたしと彼の出会い
あたしは記憶ないし
彼は28歳だし
いろいろあり得ないけど
これが現実
あたしはこの時から
あなたに惹かれていたのかもしれない
__「ユリカっ!!」
誰かが荒々しくドアを開けた。
お母さんらしき人物は
普通に通し、あたしの横にきた
……この人は誰?
まったく分からないけど
この人とは関わりたくない。
ここから逃げ出したいと思った。
__「ユリカ…大丈夫か?」
この人があたしの頭に手を
置こうとした瞬間にあたしに
拒絶反応が起きた。
この人が怖い。
なにかされそう、という考えが
頭の中をグルグル回っている。
あたしはこの人の手を払いのけてしまった
♀「あ…ごめんなさい」