あ…

それだけ言うとその人は砂のように
消え、おばあちゃんはあたしに
微笑み反対側へ歩いていった

誰だったんだろう

__「…起きろよっ!!」

その声とともに私は夢から覚めた。




__「大丈夫かっ?!」

私は病院のベッドの上にいた。
あの優しい声の男の子が
先生を呼びに病室を飛び出した。

…ここは病室。
あの人は誰?
あたしは何故か誰?
さっきの女性は?

もう何もかもがわからない