大丈夫か?
ただ、その一言なのに
すごく心に響く。
あたしは
1人じゃないんだ、って
味方がいるんだ、って
顔を見えないけれど
声しか聞こえないけれど
すごく温かい気持ちになれる
だから、
その声の持ち主に会う
ためにも、早くここから出たい
…でも道が分からない。
んっ?
あれは何?
私の目の前には
まぁまぁ広い川
その川の向こう側には
去年死んでしまった
あたしの大好きな
おばあちゃん。
♀「あ…おばあちゃん!!」
どうしてか分からないけど
この人がおばあちゃんって
ことだけは分かった。
あたしは夢中で川を
渡ろうとした。