♀「…ヨウコさんはお母さんなんですか?」
記憶がないと知られた以上
馴れ馴れしく話すわけにもいかない
母?「…ええ、一応ね」
一応ってどういうこと?
親なんだよね?
一応って何?
母「…あなたは
私を認めてくれていなかった。」
あたしが母親を認める…?
どういうことなの?
母「ちょうど反抗期でもあったからね…」
勝手に話を進めるお母さんにイラついた
母「だからね…
♀「いい加減にしてよっ!」
あたしも自分でビックリするくらいの
声を出した。
もちろんお母さんも驚いている
♀「あたし、何も記憶ないの
自分の名前すら思い出せないの
さっきのリョウタくんだって
誰かなんか分からない
自分の身に何が起きたのかすら
分からないの…」
しばらく沈黙が続いた。
それを破ったのはお母さんだった。
母「…ごめんね、ユリカ…」