離れた店長の唇が
「…俺も…好きだ。」
といった。
「え…。」
私は思わず握っていた携帯を落としてしまった。
店長はそれを拾い上げ、私の手の中に置いた。
「俺も、前から天知さんのこと気になっててさ。どうせ無理なんだろうな
って諦めてたから。すげぇ嬉しくてつい…ごめん。」
といって頭を下げた。
「あっいえいいんです!」
二人の視線がぶつかる。
「じゃあ…『俺と、付き合ってください。』」
「はい…。」

こうして 私たちは恋人になった。