「あっはは!もう届いたかな?
 ファンレター。
 唯乃の反応見たかったな~」

そのころ亜美は、唯乃に対するアンチスレを作っていた。
大勢で嫌がらせをしようと、計画もたてていた。

「…。亜美。ちょっと来なさい。」

お母さんから呼ばれた。

「亜美、最近何にはまってるの?」

「えー?追っかけだよ。」

「お母さん、唯乃ちゃんが大好きで、亜美の親友でもあるから、もちろん応援してるの。
 だからお母さんも追っかけとかは許す。
 でもね、番組見たの。
 あの番組生放送だからトラブルあってもカットはできないでしょ?
 だからね、亜美の性格悪い所見ちゃった。
 新聞にも載ってたよね?
 それから亜美がアンチスレ作ってたのも、嫌がらせの電話をしてた事も…
 全部知ってる!
 亜美、知ってる?ひがみって言うのはねぇ」

「うるさい!!
 そう、唯乃をくるしめるのが私の趣味!
 お母さんもする?
 何で…普通の親友で普通に生きようって決めたのに。
 何を大物ぶってんのよ!」