「俺にくれるんじゃないの?」

そう笑う彼は嬉しそうだ。


「でもそれっ、去年のだからっ!」

返せ。と、そういう前に



「チョコってさ、腐らないんだろ?」

そう言って彼は隣の家の自分の部屋へ
窓を越えて帰っていった。


そしてすぐに窓は閉じられる。