嫌だ…やだよ…来ないで


「ま-なちゃん♪久しぶり!!覚えてるっしょ?」


「……卓巳君…」


その声もその顔も仕草も1つ1つまであの人と同じ


そう思ったら止まっていた涙がまた溢れ出した。


「愛ちゃん大丈夫…笑?」


嫌だよ…そんな笑みで地か近づかないで…


「ぃゃ…やだ…来ないで……」


「どうしたの?そんな怖がっちゃって」


どうしたの…??ってなに?


どうして忘れたいときに現れるの…


「愛美ちゃん大丈夫か??」


そんな時智哉君が声をかけてくれた。


「智哉くん…」


「大丈夫。大丈夫や。俺がここに居る」


そう言って智哉くんは私の隣に来てくれた。


「えっ?それ愛ちゃんの新しい男?笑」


「ち…違う。」


「ふ-ん。あっこれ渡しに来たから。」


卓巳君に渡された手紙の差出人を見て


抑えていた涙がドット溢れ出した。