「あの…ありがとうございます」


「えっ…なにがや??」


「あのずっと一緒に居てくれて」


「全然いいよ-気にせんといて」


智哉君って優しいんだ…


外見は怖そうなのにダボダボの服に


アッシュの髪をワックスで盛ってる。


でも…優しいんだ…


そんな時だった。


「愛ちゃん…??」


後ろから聞き覚えのある声がした。


でも振り向きたくなかった。


だって振り向いたらまた思い出しちゃうから…


でも私を呼ぶその声は止めてくれなかった


「愛ちゃんだよね…??」


そう言ったと同時にその人は目の前まで来た。